7/10 自由曲(ショスタコーヴィチ)

1. A spin through Moskow

・速いテンポの曲でも、必ずしも息のスピードが速いとは限らない。

冒頭の旋律
・ゆっくり、スラーを取って練習。
 長い4小節の帯のようなブレスで。
 最初の勢いが花火のように爆発しないように。
 気合を入れて圧力をかけない。硬くならない。
 スピードをつけない。1檄で決めようとしない。

・16分を、指に頼らずに息で響きを作る。
 
・1小節目 2拍目の裏をちゃんとしゃべる。
 早い音符だけに意識を取られないように

・ffで16分で始まるので色々考えてしまうが、
 涼しい顔をして、普通に吹く。

頭 8小節目、Cの8小節目 中低音
・長い音符で抜けないように。(マーチとは違う吹き方)
 4小節間、まったく抜けないように。

・倍くらいのテンポで練習
 1個1個ブレスを切らない。一つの流れる息で。
 しゃべり方をはっきり。

Aから
・Cl 自分のリードを見つめる感じ
・Fl 舌先がもっと鋭くする。
・pで。メロディが大きいと、伴奏が落とす必要がなくなってしまう。

G
・ただ小さいだけでなく、緊張感がほしい
 フニャフニャにならずに、クリアさが欲しい。

・すごく小さく。
 発音はちゃんと当てて良い。

・pになったときに、指をロボットのようにしっかりとカチカチ動かすつもりで。
 柔らかくならないように。
 指がしっかり押さえられないときは、息が通っていないことが多い。
 指と息がリンクすることが大事。

・指を押さえているところまで息が届いていない。
 1発目が命。1回目をクリアに。

・ニュアンスがpになることが大事。
 息はfと同じように使う。

D、F
・下がってくる時も向かっていく気持ちがなくならないように。

・倍のテンポで練習。
 1個1個ブレスを切らない。
 抜ける音は1つもない。

・4小節目、2拍目で逃げない。もっと吹き切る
 逃げると、モーツアルトの音楽になってしまう。ショスタコは違う


最後 4小節前 木管
・16分が続くところ、1個1個息を切らない。
 長いブレスで

打楽器
・SD 立ち上がりを少し早く。
 
D前の打楽器
・SD 16分の入りを急がない。
 全部が同じ向きに聞こえる。16分から始まる感じで。16分を強く
 音を上に飛ばして。


F 9小節目のアウフタクト
・転調。アウフタクトのDsの音が、F-durを断ち切っていない。
 一瞬で、転調したことをわからせたい。
 特に、前から吹いている中低音。スラーの後の音なので、飲み込まないように。


2. Waltz

冒頭 メロディー
・2分音符で減衰しない(マーチとは違って)
 筆で一つの弧を描くように。
 途中で太くなったり細くなったりしないように。
 
・最後にテンポを緩めるとき、周りをうかがっている。
 みんなが、このくらいが自然だと思うところに乗っていく。
 様子をうかがうのではなく、当然のように。

アウフタクトをすごく長く
 3拍目から次の1拍目までの時間を十分に表現する。
 テンポを点で感じない。
 スラーがかかっているときは、時間を目一杯使っている。この考え方が重要

Aの4小節前
・ここから、もう1回イントロ
 その前にメロディがあるので、この曲は不自然な形
 Aの4小節前から、曲が始まるように。

・頭打ちをはっきりほしい。躊躇しない
 逃げないように。
 前の流れを感じると、次の頭打ちも自然に決まる

Aの旋律
アウフタクトの長さを感じる(冒頭と同じ)
 アウフタクトのFが良い響きがしてから、次に進む

・T.Sax 中音域は、胸に響かせるイメージで吹く(高い音の時の、頭に当てる感じとはニュアンスが違う)
 胸にスピーカーがあるイメージ

旋律の受け渡し
・いろんな楽器にメロディが受け渡されていくが、受け渡しを感じなさすぎ。
 次に誰に受け渡すか、どこからもらうかを意識する。
 楽譜上は8分休符があるが、音楽がつながるようにしたい。
 出し方を長くするとか、受けるとき早く入るとか。

アウフタクトを長くとると、受け取ることができる

・渡す方は響き残したいが、自分が思っているよりも早く消えてしまっている。
 長めに感じる(2分音符くらいのイメージ)
 響きを残す。


K
・冒頭のmollからF-durに変わっている。
 明るくなったことを感じていることが大事。
 その感じていることを、もっと表現する。伝える。
 Dの音を明るくする。Dの音を上に開く感じにすると明るくなる。

・単に明るいだけでなく、前に進むイメージも大事 

K 9小節目
アウフタクトを目一杯長く
 いちいち書かなくても感じないと。スラーとはそういうこと。

・2小節ごとのかたまり
 スラーをベッタリと吹く。
 頭だけが強くならない。抜かない。

・縦に感じない。カウントは頭だけ

L 6小節前
・2分音符はスラーがついているので抜かない。ベッタリと塗る

・ワルツにもいろいろある。ロシアのワルツはベッタリ、抜けない。
 ベターっと吹く感じを出す。
 (曲による。この曲はベッタリと)

L リズム
・付点四分音符で練習。抜かずに
 ⇒ ちょっとだけ隙間を開ける

・ハケでスッと線を引くように
 音を飲まない。止めない。
 
・1小節で一つ。最後まで視線を逸らさない。
 強さが最後まで変わらないように
 勢いを大事に。
 軽くならない。「どうだ~!」と見せつける感じ。

・Lの3小節目の四分音符もはっきり。
 3小節で1つのフレーズ。3小節目が大きな3拍子の3拍目のイメージ。

L木管
・8分音符はスラー。時間を使う。
 息もたくさん使う
 2小節目が抜けないように
 少しcrescをする感覚でもおかしくない。
 1回目は最後まで吹ききって、放してもOK。(2回目は難しい)

・急ぐ人がいる。
 進んでほしいけど、焦らない。

・Mの5小節前から、地声になってしまう
 
Lからのフレーズ
・L:3小節+3小節+5小節
・M:3小節+3小節+4小節

・Mの7小節目から下降音型
 ⇒ そのためのエネルギーをMからの6小節で貯める

・Mの7小節目からの下降音型
 落ちていって、加速がつくイメージがほしい。
 今は安全運転過ぎる

Nの8小節前
・2小節×2回 + 1小節×4回

Nの4小節前
・ritを早くから匂わせない。

・Tamb.は、もっとアタックがあったほうが良い。
 リズムがなくなってしまうので、Tamb.でリズムを聞かせる

Nの旋律
・2分音符の音を抜かずに進む。
 ずっと「ベター」っと吹くイメージ

・8小節で一つのイメージ。
 すべてがブルドーザーで進むような感じでなく、8小節のフレーズを意識させる。

Oの旋律
・2小節目 最後の音を飲み込まない

アーティキュレーションとフレーズは違う
 2小節のフレーズが見えない。2小節目の頭にピークがある。
 今は、1小節ごとに切れている。

最後
・テンポが緩んでくるが、自然に。
 先生に合わせるというよりも、全員が自然な動きに集まるように


3.Polca

A 伴奏 (Cl)
・Clは音の立ち上がりをクリアにするのが苦手。でも、不可能ではない(ウィーンフィルとか)
 タンギングの直前に、息が舌の直前まで準備できている状態にしておく。
 1個1個、息を切らずに、ずっと出しっぱなしで、舌で止める感じ。
 息を出した瞬間に、指を抑えているところまで一瞬でいくように。必要な息を準備しておく。
 (ワルツの後打ちも同じイメージで)

・最後、急がない

冒頭 Tp
・田舎のフォークダンスのイメージ
 非常に陽気な感じ。意味合いもなく、楽しければイイ。
 遊びに行っている感じ。

・誰が聞いてもポルカに聞こえるように
 ほかの楽章も2/4だが、まったく違う音楽。

B旋律
・スラーのところは、デコボコしたり、くびれがあったりしない。
 ずっとズドーンと息を入れる。
 最後の4分だけが大きくなったりしない。

・最初の2小節は、2小節目の頭が頂点

・3~4小節目は、4小節目の頭が頂点

アウフタクトを飲まない

F旋律(木管低音)
・16分の最後まで吹き切る。飲み込まない。

・8分音符も抜けない

・おじさんの役目。おっさんが出てきて、ブツブツ言ってるイメージ。(木管が次に、ワッハッハと笑う)
 抜けすぎないように。

F後半の木管高音
・小さすぎないように

G Sax
・Hの1小節前 4分音符は、テヌートにしない

G Hr
・少し大きすぎ。
 かわいい女の子(Sax)が前で踊っているのを見ているイメージ


H Flute
・バレリーナがトゥシューズで立っているように、
 すごく短く(止めなくてよいけど、、ことさら強調する)

・スラーの後の音が長い。すべて同じように短く

ポルタメントがかかる感じにならないように
 スラーの時間をすべて使って(テヌート)、急に降りる


I直前の終わり方(木管低音)
・楽しくない。
 dimしてくるが、楽しい感じを出して、Tpにつなぐ

最後
・止まるまで、きざしを見せない。
 そのまま続くように見せて、いきなり止まる。


4.Dance
・基本的にはPrestに入ったらランチキ騒ぎで良いが、音は汚くならないように。
 いかに良い音で、その雰囲気を出せるかが大事

E 旋律
・ずっと息を長く入れてほしい
 16分を飲まない。楽をしないように。最後まで吹き切る。
 最初から息がバーっと出るように。
 2小節目、4小節目で圧力をかけなくても良い。普通にまっすぐ

・fff。自分の中で音を大きく

・人差し指を口の前に持ってきて息を吹きかける。(ほっぺたを膨らませて)
 その時に、みぞおちが膨らむように
 ただし、力が入ってしまわずに、やわらかく膨らむ感じ
 体のどこかに力が入ると、息を止めてしまう

・分業制にすると、2小節で1つのフレーズに聞かせるのが難しい
 後から出る人は、前の小節も指を動かしておかないと

・最初から息をしっかり入れる。
 指が回っていても、息が入らないと音が響かない

・2拍目の頭の8分をしゃべる(つなげない)

G旋律
・最後の音を抜かない(マーチとは全く別)
 最後まで突っ張る

冒頭
・ホール練習を思い出して
 吹いていて、自分の音が返ってくるのは聞こえる?
 返ってくる音を聞きに行ってほしい。
 自分の楽器から出ている音を聞くよりも、遠くにある音を聞く。
 ほかの人の音(Tpとか)が反射してくる音を聞く。

・遠くの音を聞くイメージで

・生の音を聞いていないと、違いを気づかない
 この違いが気が付けるかどうかが大きい。
 CDでは聞こえない音がある。生音と何が違うか。

・口がしんどい時は、近くの音を聞いていることが多い

D(J)
・2小節で1回回ってくる(2小節+2小節+4小節)
 1小節目、3小節目の頭をしっかり、という意識。
 打楽器も同じ。

・SD 16分音符を聞きたい
 8分休符を強く感じる
 決して最後を強くしない。
 16分音符の間に隙間ができるくらい
 モモを叩いたら痛くない叩き方で
 脱力が大事。力が入ると重くなる。

H 低音 (Iからも同じ)
・8分音符のアウフタクト、音を止めないように
 気持ち長めに吹く。