合奏 基礎練習 (PM)

Tips

12番 Es ユニゾン

音を喉の奥に響かせる。自分の中がスピーカーというつもり。
楽器に向かって吹かなくて良い。
⇒ 響きを共有する。

音のどこを聞くか。
合奏とは、音を合わせる事。
響き:空気が振動している音。管も打楽器も共通。音の振動を合わせる。
鳴り:音の芯。打楽器の打撃音。リードの振動。

音が小さいと感じた人は、音の鳴りを聞いている人。
合奏するときは、共通するところを聞いて合わせる。
響きが合わないと、チューナーで合っていても音が合わない。
楽器の中、部屋の中、全ての響きをあわせる。
音は上の方に広がる。いい音に聞こえる。ホールで聞くと、さらに歴然とする。
みんなが持っている響きを、部屋の上の方の空間で合わせる。

打楽器は、常にバランス感覚に優れているべき。
スネアの胴の中の響き、シンバルのあとの響きを聞く。
打楽器:プロの人との違いは、強く叩いてもうるさくない。
芯は質がよければよい。響きはいくらでも豊かに。

19番 コラール
実際の曲で譜面を見たとき、音符を追いかけてしまう。
フレーズをまとまりで見る。2小節のフレーズ。
一つのフレーズを一本の長い息で吹く。
最初の音を吹くときに、息を入れてしまう。
2小節分、最初に赤いじゅうたんを引いてしまうイメージ。

強弱が付いていないが、この音を吹くときに広がりたいのか、収まりたいのかを感じる。
明るくなるのか、小さくなるのか。心地よく感じるように。考えながら。
メロディの人が音楽がどこに向かうか感じて、伴奏は聞いて合わせる。
音楽には頂点がある。そこに向かって上っていって、降りてくる。
常に考えて吹いて欲しい。ダイナミクスが無くても。
簡単なコラールだが、考えながら、耳を使いながら吹いて欲しい。

fの時、楽器に入れる音を増やすのではなく、自分の中で響かせるものを大きくする。
pのときは、頭の中を静かにする。

20番 コラール
初めて楽譜を読むときから、いままでやったことを考える。
音が高いときは、高い声を出すイメージ。頭声:頭のてっぺんから。
オクターブキーがある楽器も、そうでない楽器も共通で、高い声を出すイメージで。
声を出せない高い音でも、同じイメージをつなげていく。
「楽器に息を入れる」という指示は誤解を生みやすい。
息を入れるためにアパーチュアを広げると、振動しにくくなる。
両方の唇は近づいていて、柔らかくしていた方が、良く振動する。
単純に息を入れても響きはなくなってしまう。自分の中の響きを大きくする。
小原先生は、「楽器に息を入れる」とは決して言わない。
「歌う」というキーワードを意識すると、いろんなことが全てうまくいく。

息を吸う/吹くとき、おなかに力を入れない。
Cl 左手の人差し指のところに向かって。
fにするとき、強くするのではなく、響きを豊かに。
横隔膜が下がると胃の行き場が無くなって、上腹部が前に出る。
打楽器も、同じようなブレスを意識すると余分な力が抜ける。打楽器にも意味がある。
下にバランスを持っていこうとすると、変なところに力が入ってしまう。
支えを意識するときも、力まない。
まずは、胸が膨らむことを意識。
吹くときは、胃から前に息を出すイメージ。思い切って。
EsあたりはClでは良い音が出ない。Dで確認してから上がると意識しやすい。
頭の後ろの響きを、合わせるイメージ。口の中の響きを合わせる。

声楽では、音を後ろから回す、音を転がす。

59番 コラール(繰り返し 1回目はf、2回目はp)
金管楽器は上唇を楽にすることが大事。
Tpで上の音が外れるのは、上唇に余計な力が入るから。
Euph 背が高い人は、下にタオルを巻くなどして底上げする。
下唇から閉じる感じ。そうして上唇を楽に。
唇に力を入れながら吹くのは、ブレーキをかけながら自転車を吹くようなもの。
美しい響きを追いかけると、ハーモニーも良い音を追いかける。
そうなると狂っていたらイヤになる。そうなると良いバンドになる。
Tu 体の中にも楽器があるイメージ。体全部を響かせて。
全員がTuの音を聞きながら、そっちに合わせる。⇒何もしなくても合う。
この音に寄り添おう、この音を聞こう、という気の遣い方が大事。機械に頼らない。
自分の音を聞かずに、合わせたい人の音を聞く。自分を捨てて隣の音を聞く。
Euph 声を裏返さないと、絶対に高くなる。
簡単な曲は、体や口は疲れないけど、頭が疲れて欲しい。
音や響きをあわせるというのはどういうことか、良く考えて欲しい。