合奏指導(3回目)
県大会に向けて
・トレーナーは、あくまでもお手伝い。
・みなさんも頑張って練習すると思うけど、ライバルはもっと頑張っているかも。
・チューニングは耳で合わせる
・良く聞いて、「最初か」ら同じ音を出す。
→ メーターで合わせても、何も考えなければすぐに音は変わってしまう。
・口の準備、息の準備をしっかりする。
◎音を出してから揺れない。最初を安定させる。
◎「最初から」「同じ音」を出すという覚悟が大事。覚悟があれば合う。
→ 一回音を出したら、元に戻らない。一音一音に命かけて。
良い音を出そう、ピッタリ合わせて出そうという「思うこと」「意識すること」が大事。
・練習というと技術的な練習に意識が行ってしまうが、意識を合わせることも重要。
・ザッツを合わせるには?
→ コンミスに合わせることで、合いやすくなる。コンミスを良く見て。
・ザッツを出すときに、アンブシュアや楽器の角度が変わらないこと。
ザッツを出す時、顔を動かすなら楽器も一緒に動かす。顔と楽器は一体。
(Fの音)
・チューニングはB♭で管の長さなどを合わせる
→ そこから他の音は、耳で合わせる。
・コンマス、コンミスは、合わないのをチェックする役目。
合わせる意識を浸透させる役目。
マーチ、自由曲を通す
・本番で席替えする?
・涼しい顔で、3回通せるように。
・本番は緊張するので、息も上がるし普通には吹けない。
→ 3回くらい通せる余裕(スタミナ)が欲しい。
基礎練習
・メトロノームと親友になれたか?
→ 一人一つはメトロノームを持つこと(アプリでも良い)
・全員で一つのテンポを持てていない。
走りそうなところは走るし、遅れそうな所は遅れる。
・ピッチを合わせる
Tp ミュートを付けた時のピッチ。
・アクセント、スタッカートなど表現が付いても正しいピッチを出す意識を持つ
・いろんな調で基礎練習をすること
・打楽器、ザッツを管楽器と合わせる。
元々、管楽器とは音が出る点が違う。それでも合わせる意識が大事。
・四分音符×4拍
ブレスで遅れない(8拍目を1拍抜く → 全員が合わせて休む)
裏拍を感じる
・八分音符(同様に、8拍目を抜く)
鳴りが人ごとに違う。楽器による違いもあるが、全員で最初から同じ響きを出す。
パートを分けて、ABCDの4つのグループに分ける
→ グループごとに演奏。コンタクトを取って一つの響きを作る。
出だしと同様に、音の最後、響きの残し方も合わせる
楽器が少なくなると聞きやすくなる → 合奏の中でも同じように合わせる練習
人数が多くなると、意識が通じにくくなる。お互いが見通せない状態でも、意識を合わせる。
・後打ち練習
ポイント:重くならない。 → 後うちが遅れなくなると、音楽が前に行く感じが出てくる。
16分音符を感じる。集中して合わせる。
最後の響きも合わせる。一人だけ残らない。
・スケール
使うスケールに慣れるのが大事:課題曲と自由曲で使うスケールを、全員が毎日1回は吹くこと。
→ 今回、調がいろいろあるので、一番大変なE-durを一日1回は吹くこと。
他の調も、順番で良いので必ず練習すること。
マーチ(10:35~)
・みんなで一つの響き。みんなで一つの音楽。
→ 曲になっても基礎練でやったことを意識して。
・自分と同じパートともっと合わせる。一つにする。一つの響き、一つの音楽。
→ 自分と同じパートはどこか?理解しているか?(一人一人にクイズ)
聞いてわからなければ、スコアで確認する。
それぞれの要素でまとまる。→ そのためには誰と一緒にやってるか、誰に合わせるか(主導権を握るか)を意識する
意識するだけで、カオスから整理されて聞きやすくなる。
・音楽は緊張と集中力でやるもの。
・自分の楽譜だけでなく、音楽を聴いて誰と一緒にやってるかを意識して。
・Flは1stが外 → コンミスが良く見える。ザッツも出しやすい
・理想的には、同じフレーズの人で合わせて練習できると良い。(時間的な制約はあるが)
→ 少なくとも、合奏の中では意識して吹く。
(最初に戻って。メトロノーム有りで)
・みんなで一つのテンポを作る
・グループごとに合わせるのと、全体のテンポを合わせること。同時にやる必要ある。
・Cの5小節目から、メトロノームが早く感じなかったか? →
(味付け、セオリー)
・上昇音階はクレッシェンド。
下降音階も基本的には「クレッシェンド」
同じ音量が続くと、聞いている人は慣れて小さく聞こえる。→ 同じ大きさで聞かせるためには少しクレッシェンド必要。
・木管は細かい音をきれいに聞かせてナンボ。
・Aのメロディ。同じ音形が2回続く → 2回目を大きく。
Tb、SDの後打ち。ずっと同じではなく、フレーズに合わせて強弱をつける。
ただし、テンポは一定をキープ。
・Bの5小節目。2回目を大きく。響きがより残るように。
→ こういうことを、一つ一つ考えながら。面白くなるように。
プロの人が演奏する場合、必ず表現を変えて演奏する。
エチュード(練習曲)をやる中でレッスンを受けて、こういう音形はこう吹くというセオリーを身につけている。
同じような音形が出てきたら、同じセオリーが使えると思って、考えて吹く。
・頭:四分音符のセクション
同じ音形が1-2小節目、3-4小節目に続く。→ 2回目を、より輝かしく。
5小節目からのクレッシェンド。→ 2分音符に入ったら、少し小さめからクレッシェンドする。(でも、fなので注意)
聞いている人には、10倍くらいのつもりで表現しないと伝わらない。
響きの終わりも合わせる。ここはTpに合わせる。
もっと主張。クレッシェンドも輝かしく。
クレッシェンドは少し後ろにする。(Hrを意識して)
アクセントを意識する。頭を硬くする(音は汚くならないように)
Hrもっと大きく。響かせ方。
→ これを最初から表現する。
Hrは管が長いので、音が後ろに聞こえる。最初から息を入れて音を前に。
グリスアップ。上の音ではなく、上がり初め(グリッサンドの途中)に息をしっかり入れる。
大きすぎたら言うので、美味しいところは基本的に大きく吹く。やりすぎと言われるくらいに。
・頭:トリルの人
トリルいくついれるか。→ 6連譜。しっかり合わせる。
確実に全員が6つ入るように。
最初、アクセントは付いていないがしっかり入る。少し落として、エネルギーを入れる。
エネルギーが大事。エネルギーが増していく感覚。
16分音符遅れない → 16分音符の最初の2つを抜いて、4拍目だけ吹く練習。
4拍目が合う感覚が掴めていない。4拍目を合わせる練習。
5小節目から、もっと前向きに。(走ってはダメだが、今は後ろ向きすぎ。)
拍の頭で合わせる感覚。拍の頭を取りに行く感じ。アバウトにならない。
合わない理由は、上の8分が長いから。短くして頭を合わせる。
・頭:伸ばしの人
もっとドラマチックに。もっと楽しさが伝わるように。
2回目はもっと大きく。
最初アクセントしっかり。ロングトーンの最後、少しクレッシェンド。
→ ただし抜き過ぎない。
5小節目からの山型アクセント。もっとクレッシェンド。
ただし、後ろで押さないように。
Cym、後半に向けて響きをもっと出して。
ストーリーを語るように。(それから、それから? という感じ)
・ドキドキ感、わくわく感をしっかり表現する。
どんな音楽を伝えたいか。
伝えたい音楽の10倍やるくらいでないと伝わらない。
・クレッシェンドしても、ピッチが崩れないように。
・Aの2小節前
頭打ち。音量が落ちても硬めに。もっとコンパクトに。
・Aのメロディ
どう表現するか。ワクワク感を出す。
アウフタクトの八分をコンパクトに。間を空けて。
レガートは、もっとレガート。
アウフタクトのコンパクトさと、その後のスラーの対比をハッキリと。
音の跳躍、お客さんが気持ちよくなるように。
7小節目のアーティキュレーションを正確に。付点が特に大事。甘くならないように。
一番のテンションは7小節目の3拍目。そこに向かうように。
「ここを一番聞かせたい」という気持ちが「伝わる」ように。
Bの5小節目。Tp、もっと響きを出して。美味しいところを持っていくラッパの見せ所。
・Bから入ってくる人:Aの吹き方に合わせて。
Bの7小節目が頂点になるように。
楽譜に書いてある強弱記号は最低限しか書いていない。
それ以外は、セオリーにしたがって自分でつける。
・Aからのリズムパート
mpしか書いていないが、その中にドラマを作る。メロディを感じて、考える。
アウフタクト:コンパクトに。
SD、管と音の出方が違うので、意識して合わせる。
伸ばし:ビートを感じる。8分音符を自分で刻んで。(あるいは16分でも)
音の変わり目が遅い。
音が変わるところで、最初の8分だけ吹く練習。
さらに、どう吹けばカッコいいかを考える。
午後:自由曲
・マーチの録音:BeforeとAfterで聞き比べてチェックして欲しい。
PDCA(Plan計画、Do実行、Checkチェック、Action改善):チェックができないと改善できない。
Plan:どんな音を出すか考える。
Do:演奏で実行
Check:合奏中は先生がチェック → 個人が録音を聞いてチェックすることが大事。
Action: 個人個人で改善。
→ PDCAを早くまわすことが大事。Doだけ、Planだけではダメ。
録音で聞くと、自分でできていると思っているところが、できていないと気付く。
冷静に自分の音を聞いて...
・表現ができているか
Introduction
・頭のハーモニー
一人で飛び出したりしないように。しっかり合わせる。
・3小節目 8分音符の動きをHr、A.Saxと合わせる。
「おいしさ」をもっと出して。「聞いて聞いて」という感じ。
・5小節目からのクレッシェンド
→ クレッシェンド開始する前の小節から、クレッシェンドを意識する。
7小節目の最後が頂点。
※どこをめざすべきか、みんなで合わせて表現することが大事。
・7小節目の最後の16分を正確に。8小節目以降も同様。
→ 日本人は16分が甘くなりがち。
しかし、跳ねないように。
健全すぎる。マーチではない。暗黒面の重さが欲しい。
・8小節目から、新しい動きが始まる。これをしっかり表現する。
・[2]からのCym。縦を合わせて。
On the Senate Square
・[3」からのベルトーン
みんなで一つの音楽になるように。音楽的にも、表現的にも。
最初の人がどう吹くかが大事。Tbに合わせて、その後の人は同じように吹く。
クレッシェンドをしっかり。前の人よりもテンションが高くなるように。
Tpの後、4小節目から小さくなったように聞こえる。Tp以上に出す。(Tpは落とさなくて良い )
アクセントを、よりしっかりかけると大きく聞こえる。
2nd A.Sax 音が下がってもそのぶんテンションはっきり。
1とは全く変わって、元気な感じで。
・5小節目の刻み
最初から乱れず正確に。
その前から、頭の中で細かくビートを刻む。
・5小節目からの上昇音形
さらにテンション高くなるように。
Tuは5小節目のみ。Tuが抜けても音量が落ちないように。6小節目は一段大きく。
少しアクセント気味に。
・5小節目の頭のfp。もう少しfを残して。
・一音一音魂をこめて。
書いてある音量指示の3倍くらい出すつもりで。
全体的に表現が足りない。
1表現するなら、10表現しないと1も伝わらない。
行き過ぎたら指揮者が指示するので、怖がる必要は無い。
・[4]伸ばしの人
頭の中でビートを感じて。変わり目の縦を正確に
全音符を吹いている人が重要。やさしく吹いてはダメ。八分で刻んでいる人と同じスピードで。
Tp アタックが早い人と同じスピードで。遅れないように。(アクセントを付けるわけではなく)
・[4]八分の刻みの人
同じ音が続く場合は、少しクレッシェンド気味に。
同じ音量だと遅くなるように聞こえる。
ほとんどの楽譜には何も書いてないが、同じように吹いてはいけない。
徐々にリズムが遅くなる。テンポキープ。
Cl。管が長くなると遅くなる。押さえている指ではなく、管が塞がっているところまで息を通す必要がある。
SD。何も強弱の指示はないが、旋律と同じように表現を付ける。
テンポを3割早くして練習。普段から同じような練習を。
テンポ90で3回連続で吹けるように。緊張感を最後まで持続する。疲れないように繰り返し練習。
・[5]3小節目のTp
16分音符は、次の付点四分に付ける。少しクレッシェンド気味。
リズムが甘い。もっと後ろ側に。
ただし、付点四分の頭はキッチリ揃える。
付点四分は少し短めでも良い。
2回目は、1回目よりも喜びを持って。おいしそうに。2回目は音が下がる分、さらにテンション上げて。
・[5]1小節前
上昇音形。しっかりと。
・[7]八分の刻みの人
コンパクトに。同じ音が続く人、特に後半で甘くならないように。
こういうところこそ、「涼しい顔して」。
・[8]の4小節前。四分音符のテヌートを意識して。
それまでのスタッカートとの対比。
・[8]のメロディー
頭の四分音符は、前についている(一拍目と二拍目の間で切れる)
そう感じた方が、音楽が前進する。
・7小節目の3連譜の上昇音形
クレッシェンドしっかり。
全体としてクレッシェンドに聞こえるように。
後から出る人が、前の人のテンションを受けて、そこからクレッシェンド。
最初から最後まで吹いている人、とくにがんばってクレッシェンド。
・[8]の伸ばし
メロディと一緒になって、しっかり音楽を表現。
5小節目の頭に頂点がある。
Euphの4分の動きをもっと出す。mf~fで。(推進力として重要だが、人が少ない)
2拍目に軽くアクセント。もっと表現する。
Tp ピッチ合わせて。
・[10]sfをしっかり聞かせる。相当はっきりと。
SDも最初にsfを付ける。
・[15]3小節前 Bass Cl
コントラバス風に、もう少し長く。
スタッカート無視して、音価をしっかり。
楽器が少ないので、ppは無視して良い。
dimは、あまり感じなくて良い。
Dancing in a Ring with Dancing
・[15]~
旋律を引き立たせたい。
伴奏はとにかく小さく。ppができるように練習が必要。
今、音が鳴らなくなる限界を、さらに2段階くらい小さくできるようにトレーニングする。
人数を減らしたくない。一人一人がもっと小さく。
pを小さく表現できると、メリハリが付く。
・[15]旋律
メロディーを、もっと「濃ゆく」演奏する。
最初の音のエネルギーが高まって、先に進む感じ。上がるとき、裏声になる感じ。
7小節目に向かってテンションを上げる。
スラーの切れ目の前の音をキープ。全部にテヌート付けるくらい。
短い音符ほど息をしっかり入れる。音量的にも、もっとしっかり。転ばない。ゆっくりたっぷり。
メロディーは四分音符単位で合っている必要はあるが、その範囲内で精一杯たっぷりと。
短い音符をちょっと前に出すくらいが大人っぽい表現。
次の8分音符が転ばないように。
[16]の2小節前はエコー(山びこ)。もっと小さく。
みんなでp。A.Saxは音が大きくなり気味なので、ppくらいで。
pの前はキープ。
・[15]全員でppを作る。
Vib.とGlo.は大きめ。
クレッシェンドをしっかりつける。
※5小節目から、メロディ以外は7メモリ下げる。
メロディを際立たせたい。伴奏はとにかく落とす。
・[15]裏打ち
少し短め。その方が音形が見えやすくなる。
メロディに合わせて表現を付ける。
合わせるというよりも、メロディを押していく感じ。自分たちがテンポを作っている気持ちで。
メロディは歌いこみたい。メロディの遅さとシンコペーションの前進力とでバランスを取る。
メトロノームが無くても正確に吹けるように。
Euph 遅れ気味。少し短めに。遅れないように。
・[16]八分のアルペジオ
全員が合わさって一つのフレーズになるように。
次の音符も吹くつもりで。(でも吹かない)
Tu 遅れない。
※[16]の頭打ち St.Bassのみ。手当て必要。
・[17]旋律
アウフタクト:ピッチ命かけて。
最初小さく入って、途中から息を入れていく感じで。
表現はクサいくらいが丁度良い。外人になったつもりで、オーバーアクションくらい表現するくらいが丁度良い。
最終的には、少し揺らしたいくらい。
1小節目の3拍目など、Clのみに飾り音符。それ以外の人も、しっかり時間を使って。(納豆を120回かき混ぜるくらい)
飾り音符に息を入れる時、その前でクレッシェンドして息を入れておく。
[18]から音量をもう1段上げたい。「17」は少し抑えて。
[20]から入ってくるTp。前のテンションに合わせる。もっと繊細に。
Tp[20]の2小節目は少しdim。
Tp、上のFの音、高い音を感じさせない。前を少し短くしてでも、楽に吹く。
・[17]伴奏
Tb もっと落とす。
・[17]八分音符
もっとコンパクトに。ピチカートのつもりで。
グロッケン 音色をFlに合わせる
マレットが硬すぎるかも。
・[19]三連譜
Cl 少し早めに感じる。
Dancing Scene
・[21]~
全体的に、もっと前に。
徐々に疲れてきて重くなってしまう。
特に最後、[33]は畳み掛けるようにすると、カッコいい
音楽を整理したい。
クレッシェンドをもっとかける。
締めるところを、しっかり締める。[22]の頭のインパクトとか。
すました自分を捨てるくらいにならないと吹けない音楽もある。
ちょっと「イッちゃっている」くらいが必要。
楽器を持ったら、狂っているくらいじゃないと伝わらない。(10伝えるつもりで、ようやく1伝わる程度)
でも、常に冷静に。
音楽の熱気を保ったまま、音楽を整理する。ビートを刻んで、クレッシェンドを作る。
早くなったとき、息が浅くならないように。早いほど息をもっと入れる。
・[21]
クレッシェンドしっかり。
[22]の頭のインパクトを強烈に。
・[25]
アクセントの表現とスラーの対比。
嫌味なくらい付ける。
Tpの飾り音符、大きく。しっかり聞かせて。
2ndは1stと同じように。
・[30]で音楽をガラッと変える感じで。
少し大人な雰囲気。
Hymn to the Great City
・[35]~
前の曲の熱気を持ち越さない。
一息入れて、ガラッと変える。
音色も変えて、音が開かないように。
縦の線、横の線をしっかり合わせて。
(練習は、「34」から続けて。雰囲気を変える練習も重要)