合奏指導 (7回目)
【基礎合奏】
・チューニング
・7拍+1拍休み ロングトーン
出だし:命のかけ方が足りない
練習でずれるようでは、本番でもずれる
毎回精度良くても、本番の精神状態ではずれてしまう。
練習では命かけて合わせるくらいの意識が必要。
・ppロングトーン
ドライアイスがステージから観客席を流れて上がっていくようなイメージ
もっとみんなで溶け合うように。みんなで一つ。
誰かの音が聞こえているようではダメ。
Piccのようにppが難しい楽器もあるが、イメージ、音色を殺すことでppが表現しやすくなる。
倍音の構成が音色に影響する。倍音が多い方が輝かしい(ファンファーレ)。ppは倍音が少ない音色。息のツボ。
・ffロングトーン
ppに引きずられない。⇒ 楽章間のイメージ転換にもつながる。ガラッと変える。
遠くに響かすイメージ。
・本番では、ホールの一番後ろ、奥をイメージして吹く。
【合奏】基本は通しを3回。午前中はメトロノーム(後打ち)を鳴らしながら。
午後は、メトロノーム無し。先生と交互に振って通す。
・今日のテーマ:顔つき
楽章ごとに、ガラッと顔つきも変える。
最初からffの顔つきで。
3回目に疲れても、疲れた顔をしない。
・繰り返すごとに精度を上げていくこと。
・Cの6小節目からのFl、Picc 前の旋律にピッチを合わせて
・Dの1小節前 1拍前の4分音符を短めに。
次の八分音符とつなげない。切っちゃう。タンタタ。
自分がどう吹くかではなく、相手に伝わるように、表現を丁寧に吹く。
目も見開くくらいで、表情も変えて。もっと伝える気持ちを強く持つ。
・Gの5小節目アウフタクト 3連、縦を合わせて歯切れよく
※メトロノームと比べて、走ったところ、遅れたところを、各自でチェックしてメモ
・ステージ上の暑さも敵になる。そんな中でも、冷静に合わせられるように。
・楽器のチェックをしっかりと
ねじの緩みなど
【課題曲】
・Tp、Tb Gの5小節目 アウフタクト
歯切れ良く。一つ一つハッキリと。
前からつなげても、同じように吹けるように。
【自由曲】
・ゆっくりなところの表情が変わらない。
楽章ごとに、「顔!」と書いておく(^^)
・[13]の最初の1拍目で、フワッとひろがるように
花が開くように。ソフラン?フレグランス?
個別に抜き出してやれば、できている。通しでもできるように。
顔つきを変える。
・[15] molto espressivo
少し歌いこんで、崩れる...くらいの気持ちで表現する。
・音楽が伝わってこない。
いかに、観客に伝えるか。
自分が思っているより10倍やらないと伝わらない。
クド過ぎる一歩手前が一番いい。
みなさんは、まだ発酵する前のヨーグルト、納豆みたい。
⇒ 指示(10分間の語り)がなくても表現できるように。
通しでも、瞬時にこの意識が蘇らせるように。
楽章楽章で人間変えるように。
【午前中3回通し ×2セット】
【午後練習】赤沼先生 3回通し後
・みんなで一つの音楽やってる感が出てきた
→ そのぶん、ピッチのズレ、アーティキュレーションのずれが目立ってきた
5月は全体がグシャグシャだったので目立たなかったが、縦が揃ってきて目立つようになった。
できれば、個人でピッチを合わせて欲しい。合奏で全部やる時間は無い。
・ハーモニーディレクターでスケールを練習(F-dur)
出だしがずれていた場合、自分がどちらにずれていたか、メモって欲しい。
途中で合ったとしても、最初にずれていた場合、それが自分の癖、楽器の癖。メモって直す。
それを、曲の中で合わせるように。
自分が高いか低いかわからない場合、どちらかにずらしてみる。ずれが大きくなったら逆側が正解。
このずれが、曲の中に出てしまう。音が濁ってしまう。
→ 指使いやバルブだけでは、絶対にずれる。自分で修正が必要。
出てからあわせても遅い。癖を知って、最初から良いピッチを狙う。
Eは、ずれやすい音。
→ ずれやすい音は、「涼しい顔して」合わせられるように
・マーチの冒頭を演奏
ピッチを直したので、さっきよりも澄んだ音になった。
・楽器の調子が悪い人は、適宜修理に行ってください。
・スケール(Es-dur)
出だしから合わせる。
出だしが合わなかったら、ズレを修正して、癖をメモる。
こうやると、自分のピッチの違いがわかるでしょう?
→ 何もしなければ違うのが普通。自分で修正する必要がある。
30年以上楽器を吹いていても、自分のピッチを確認する。
プロでも、スケールを使って確認する。
みなさんも、B、F、Esは最低、自分で確認して欲しい。
【自由曲】
・[35] 通しているときと全然違う。きれいになっている。
楽器は正しいピッチは出ないので、コントロールする必要があると、各自が認識する。
各自が認識して調整するしかない。
・[3] Timp、SD 八分のテンポ感
Timpがdimする時に遅くなる。
crescするときも、イーブンでcrescできるように。
SD 最初の休符が長い。「ウンタタタ」ではなく「ツタタタ」と感じる。
楽器が上手くなるかどうかは、楽器を持っていない時に何をやるか。
楽器を吹ける時間は1日に2~3時間。
歩きながら、リズムを刻む練習をやる。
楽器を持てる時間は、楽器を持たないとできない練習をする。
楽器を持たない時は、
曲を聞く(車の中で聞き続ける)
歌う
・[4] 2小節目 Marimba 八分遅くならない
Glocken 管に比べて遅い。Marimbaを聞いて出るのではなく、ビートの中で正確に嵌める。
Marimba 和音も遅れないように。
・[15] 確信を持って、最初のロングトーンを出す。
「ふにゃ~」となったりしない。
Hrが後から遅れ気味になる。ピッタリ出る。
Tb 音の変わり目、遅れない。ピッタリ頭で出て、頭で音を変える。
高い音は、後ろに響きを持っていく。苦しいと思うと、喉が絞まって音が出ない。
これを、本番でも。
楽器を持たない時でも、響きを後ろに飛ばすイメージを持つだけで、高い音も出るようになる。
通学路でも歌いながら歩く。
・[15~17] アウフタクトをもっと丁寧に
アウフタクトのエネルギーが溜まって、その結果上に行っちゃう感じ。
[17]はアウフタクトが無くても音楽になる。でも、伝えきれないから、アウフタクトでさらに歌いこんでいる。
アウフタクトを大切に。
[18]は、[17]で伝えきれないから、もう一度くり返している。2回目はもっと濃度を濃く。
通しでも同じように。
・[23] Tp 1st、2nd 均一に。2ndが小さく聞こえる。
ベルの高さが違う → かけあいはベルの高さが効く。合わせて。
・[25] 伴奏(リズム)の人、四分音符が長い
四分もスタッカートで。
・[30] 4小節前からの低音の八分を、一回一回cresc。ドラマチックに。
次に全く新しい展開がくる。それを引き出す。
アーティキュレーション甘くならない。2つ目の音を短く切る(楽譜どおり)。
・[33]からTpを引き継ぐ人(Sax)。Tpが抜けて急にテンションが下がらないように。
・[36] Tpのピッチに注意。
出だしから正確に。
縦をピッタリに揃えることで、ピッチも合う。
・[38] 1小節目 2拍三連をもっとcresc
・[39] 1小節前 7連符、アクセントをしっかりつける。
【課題曲】
・Hr 最初のグリッサンドをもっと。
響きをもっと上に。そうしないと、音が飛ばない。
・[A] メロディ
Gの音が合っていない。
Cl マウスピースを外して吹いた時と同じ抵抗感。
息が長すぎて、音が細くなっている。息を短くすることで、鳴るようになる。
スケールで確認した癖を思い出して。
正しいピッチで、しっかり聞こえて欲しい。
アウフタクトの八分3つ、音と音の間で指を変える。
・[D]の4小節前 旋律
最後の音のピッチが取れていない。
高い音は、後ろに響きを持っていく。
高い音を押し出さない。むしろ引く感じ。
下のハーモニー Ds-Es-Fが取れていない。
・Trio Tb 和音が変わった音をしっかり吹く。
3rd 遅れないように。
・[H] 対旋律 ピッチを合わせる
フレーズ終わりの音(G、D)が下がりきらない人がいる。
【3回通し】 トータル12回通しを実施